日本の観光2

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 日本の観光2 
サブタイトル ー昭和初期観光パンフレットに見る《近畿・東海・北陸篇》 
著者 谷沢明 
ページ数 280頁 
判型 菊判・並製 
定価 3,300円(本体3,000円) 
内容  前著『日本の観光』に未収録の、京都・奈良・琵琶湖・若狭湾・南紀・伊勢志摩・名古屋・三河・伊勢湾・美濃・飛騨高山・金沢・立山・黒部などの観光案内を紹介。
 旅行後には捨てられていく運命にあった観光案内を、地域ごとに分類して多数収載。「大正の広重」と謳われた吉田初三郎ら名人の手になる見事な「鳥瞰図」をカラーで紹介。それは今で言うドローンの映像のようで、小高い山から街を見渡したような立体絵地図である。 
目次 第一章 京都を巡る旅
一、京都を巡る
(一)京都市観光案内所
(二)旅行案内書に見る京都巡り
(三)京都を俯瞰する
二、洛東を巡る
(一)洛東の名所
(二)円山公園・平安神宮・岡崎公園
(三)清水寺
三、洛西を巡る
(一)洛西の名所
(二)嵯峨野・嵐山
四、洛北を巡る
(一)洛北の名所
(二)鞍馬
(三)八瀬遊園地・比叡山ケーブル
五、洛南を巡る
(一)洛南の名所
(二)宇治
六、京都名所遊覧乗合自動車

第二章 大和路をゆく
一、奈良
(一)奈良観光の道しるべ
(二)春日大社
二、法隆寺とその周辺
三、信貴山
四、長谷寺
五、吉野
六、室生寺から赤目と香落渓へ
(一)室生寺
(二)国境の二名勝
(三)赤目四十八滝
(四)香落渓

第三章 琵琶湖から若狭湾へ
一、琵琶湖遊覧と大津
(一)琵琶湖遊覧
(二)湖南の名勝地を巡る
(三)坂本ケーブル
(四)大津
二、湖東・湖北の街
(一)城下町彦根
(二)近江八幡とその周辺
(三)長浜
三、若狭湾の城下町と名勝
(一)城下町小浜 
(二)蘇洞門
四、丹後宮津と天橋立
(一)宮津 
(二)天橋立

第四章 南紀と伊勢志摩
一、南紀白浜
(一)白浜温泉 
(二)白浜と湯崎温泉
二、熊野灘沿岸の名所巡り
(一)南紀遊覧 
(二)国立公園南紀巡り 
(三)瀞峡巡り 
(四)熊野の風景
三、高野山
(一)高野道 
(二)大門から一の橋へ 
(三)一の橋から奥の院へ
四、伊勢志摩
(一)お伊勢参り 
(二)旅行案内書に見る参宮 
(三)伊勢参宮御名所図絵 
(四)二見浦 
(五)鳥羽

第五章 名古屋とその周辺
一、名古屋
(一)名古屋の名所 
(二)図絵に見る名古屋 
(三)鶴舞公園・八事・覚王山 
(四)東山公園・徳川園 
二、名古屋の郊外電車とその沿線
(一)瀬戸出電沿線 
(二)三河鉄道沿線 
(三)愛電沿線(神宮前―吉田) 
(四)名岐鉄道沿線
三、木曽川下りと犬山
(一)日本ライン下り 
(二)木曽川と犬山 
(三)坂祝からの日本ライン下り 
(四)古井から下る日本ライン 
(五)犬山遊園地と彩雲閣

第六章 三河・伊勢湾―海辺の情景
一、三河湾の清遊地
(一)蒲郡と常盤館 
(二)碧南の大浜
二、知多半島
(一)愛電沿線(神宮前―常滑) 
(二)新四国八十八ヶ所巡拝 
(三)知多半島の名所と史跡 
(四)サンドスキーもできた内海
三、伊勢湾の情景
(一)伊勢湾の海水浴場 
(二)富田浜・霞ヶ浦海水浴場 
(三)四日市午起海岸海水浴場
四、湯の山温泉

第七章 美濃・飛騨路―清流の街へ
一、岐阜の長良川鵜飼
(一)長良川鵜飼 
(二)長良川の水辺空間
二、飛騨高山
(一)高山の町並み 
(二)高山の祭礼 
(三)高山の名所旧跡
三、郡上八幡
(一)城下町郡上八幡 
(二)郡上八幡の見所
四、和紙の集散地・美濃
(一)美濃の町並み 
(二)「美濃町案内」から

第八章 北陸の名勝探訪
一、金沢
(一)加賀百万石の城下町 
(二)金沢の町並み 
(三)金沢の郊外 
(四)観光の金沢
(五)兼六園
二、立山と黒部
(一)秘境であった立山と黒部 
(二)立山 
(三)黒部峡谷
三、北陸の温泉郷
(一)加賀温泉郷 
(二)山中温泉 
四、永平寺と東尋坊
(一)永平寺鉄道に乗って参拝 
(二)永平寺参拝団御優待 
(三)越前海岸を往く三国芦原電鉄 
(四)港町三国 
(五)東尋坊 
PDFパンフレット  
備考 京都・奈良・南紀・伊勢志摩・北陸の有名観光地はもとより、今は昔をしのぶ縁もない東海の海辺の街などややマニアックな地も取り上げている。掲載する鳥瞰図には、有名な吉田初三郎や金子常光をはじめ、名古屋の澤田文精社で活躍した新美南果の作品が少なからず含まれている。ローカルにして味わい深い筆触を楽しんでいただきたい。

『日本の観光』
『日本の観光3』
『日本の観光4』
『日本の観光5』
もご覧ください。

著者略歴
谷沢 明(たにざわ・あきら)
1950年 静岡県に生まれる
法政大学工学部建築学科卒業
法政大学大学院工学研究科修士課程修了 博士(工学)
日本観光文化研究所 放送教育開発センター助教授を経て
1995年 愛知淑徳大学教授
2021年 愛知淑徳大学名誉教授

[専門]
観光文化論 地域文化論 民俗建築論
[主な著書]
『瀬戸内の町並み─港町形成の研究』(未來社、1991年2月)、『住いと町並み』(ぎょうせい、1982年1月)
[受賞]
日本民俗建築学会賞 竹内芳太郎賞(2020年)

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ISBN978-4-89694-284-2 

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