フェルメール論

分類 美術・工芸 
タイトル フェルメール論 
サブタイトル ─神話解体の試み─【増補新装版】 
著者 小林頼子著 
ページ数 392(カラー32)頁 
判型 B5・並製 
定価 5,184円(本体4,800円) 
内容 進境著しいフェルメール研究の最新成果を踏まえ、新たな発想で提示する新しいフェルメール像。神話のヴェールに閉ざされてきた画家の真の姿に迫る待望のフェルメール論。全作品をカラーで掲載。

☆2008年・夏、旧版執筆後に起きたブームの顛末とフェルメール作品をめぐる動向をまとめた新稿「1996年以降のフェルメール」を加え、〈第10回吉田秀和賞〉受賞の名著がペーパーバックで登場! 
目次 はじめに
一九九五〜九六年 フェルメール展/本書の狙い
フェルメール神話の解体に向けて
第一章 フェルメール忘却神話の真相
1. フェルメール忘却神話の始まり
2. フェルメール再発見神話を見直す
3. フェルメール再発見神話とトレ・ビュルガー
第二章 古文書が語る生涯の軌跡
1. 古文書研究の現状
2. フェルメールとその家族
3. フェルメール家の家計簿
4. 画家フェルメールの歩み
5. フェルメール作品の購入者と浸透度
6. 画商としてのフェルメール
第三章 一七世紀前半のオランダ絵画とフェルメールの選択
1. オランダの誕生
2. 一七世紀前半のオランダ絵画──市民的ジャンルの誕生
3. 一七世紀前半のオランダ絵画──物語画の展開
4. 初期のフェルメール
5. フェルメールの師を推理する
第四章 自己の発見──独自様式の確立に向けて
1. 《取り持ち女》の制作──物語画から風俗画へ
2. 《眠る女》の制作──本格的な風俗画に向けて
3. 風俗画への本格的な取り組み
4. デルフト派からフェルメールが学んだもの
第五章 洗練、完成、そして停滞
1. 一六五〇年代末から六〇年代への変化
2. 洗練の様式──複数人物のいる構図
3. 洗練の様式──単身像の構図
4. 深化なき様式の完成
5. 停滞の時代
第六章 フェルメールの制作法を探る
1. 画材の選択
2. モテイーフの選択
3. 画法の詳細とその変遷
4. フェルメールとカメラ・オブスクーラ
5. フェルメールと遠近法
第七章 風俗画の語るもの──意味と無意味の狭間で
1. 一七世紀オランダ風俗画の誕生と読み解き
2. デ・ヨングの解釈例
3. フェルメールと風俗画の教訓的内容
4. フェルメールの工夫
第八章 寓意の図像
1. 《絵画芸術》
2. 《天文学者》と《地理学者》
3. 《天秤を持つ女》
4. 《信仰の寓意》
エピローグに代えて──デルフトを描く
1. 都市を描く
2.都市景観画の成立を促したもの地誌の伝統風景画、海景画のなかの都市街景への関心
3. 《デルフト眺望》
4. 《小路》
〈資料編〉作品一覧/作品来歴一覧/関連古文書/家系図 ほか

「1996年以降のフェルメール」 
PDFパンフレット  
備考 著者
小林頼子(こばやし・よりこ)
1948年山口県生まれ。1982-85年ユトレヒト大学美術史研究所留学。1987年慶應義塾大学大学院博士課程修了。現在、目白大学社会学部メディア表現学科教授。本書と下記『フェルメールの世界』により第10回吉田秀和賞受賞。

著書:『花のギャラリー:描かれた花の意味』(八坂書房)、『名画への旅 13、14巻』(共著・講談社)、『世界美術大全集 17巻』(共著・小学館)、『フェルメールの世界』(日本放送出版協会)、『ヤン・ライケン 西洋職人図集』(共著訳・八坂書房)、『チューリップ・ブック』(共著・八坂書房)、 『謎解き フェルメール』(共著・新潮社)、『フェルメール:生涯と作品』(東京美術)、『「牛乳を注ぐ女」:画家フェルメールの誕生』(ランダムハウス講談社)ほか。

論文:‘New Data on Hendrick ter Brugghen’、「テル・ブルッヘンとカラヴァジスム」、「異彩の花:江戸期洋風画に咲いたオランダ絵画の花たち」、「フェルメールの師を考える」、「肖像画とトローニー:レンブラントの場合」、「17世紀オランダ絵画の中の子供たち」、‘Vermeer and his Thematic Use of Perspective’

訳書:A. ブランケルト他『フェルメール画集』(共訳・リブロポート)、G. ハインツ=モーア『西洋シンボル事典』(共訳・八坂書房)、E. デ・ヨング『17世紀オランダ絵画のイコノロジー』(共訳・日本放送出版協会)、F. ウイン『私はフェルメール』(共訳・ランダムハウス講談社)ほか。
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ISBN978-4-89694-913-1 

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