日本の宿

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 日本の宿 
サブタイトル  
著者 宮本常一著 
ページ数 288 
判型 四六判・上製 
定価 1,980円(本体1,800円) 
内容 なぜ人は旅をするようになったのか。それにつれて日本の宿はどのように発達してきたのか。宿の起こりから、庶民の宿・商人宿・流人の宿・信者の宿・本陣・旅籠・温泉宿・駅前旅館、さらにはホテル・下宿・寄宿舎まで、それぞれの宿が持つ機能や果たしてきた役割を説き、古代から現代までの旅のすがたと、日本の宿の歴史をこの一冊に描く。 
目次 一 旅する人びと
回帰性移動 /新しい世界を求めて /交易と往来 /国家統一と道路 /貴族の遊行 /美女のもてなし /庶民の旅

二 やどのおこり
駅制の衰退 /賤が布施屋 /民宿のおこり /宿と遊女 /海道往来

三 信者の宿
怨霊からのがれて /蟻の熊野詣 /一遍聖 /善根宿と宿坊 /花より団子 /芸は身を助ける /風流を求めて /客居

四 行商と宿
荘園と行商 /商人宿 /遊女と宿 /門前町と城下町 /旅の障碍

五 伊勢の御師
御師の発生 /宇治山田の自治 /道者株の売買 /御師の争い /御師の宿 /伊勢講

六 江戸を中心に
五街道 /宿場と伝馬 /旅と物乞い /東海道宿場スケッチ /関所手形

七 いろいろの宿
参覲交代と本陣 /今にのこる本陣 /大名行列 /本陣の利用者 /木曾谷の宿 /旅籠 /江戸の旅籠 /高級の宿 /庶民の宿 /船宿 /善根宿 /流人の宿 /若者宿と娘宿

八 湯の宿
各地の湯 /越後の湯 /上毛の湯 /伊豆箱根の湯 /湯治場風景 /湯治場から行楽温泉へ

九 旅のしかた
道中心得 /旅宿組合 /講と宿坊 /金持たぬ旅 /芸人の旅 /西日本の旅

十 文明開化の宿
駅前旅館の発達 /団体旅行 /ホテルと旅館 /観光事業と観光旅館 /下宿と寄宿舎 /貧民街の宿 /今後の宿

あとがき
解説(田村善次郎) 
PDFパンフレット  
備考 本書は、昭和62年に「旅の民俗と歴史(全十巻)」の第一巻として刊行された『日本の宿』の新版である。

【著者紹介】
宮本常一(みやもと・つねいち)
1907年、山口県周防大島生まれ。
大阪府立天王寺師範学校専攻科地理学専攻卒業。民俗学者。
日本観光文化研究所所長、武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事などを務める。
1981年没。同年勲三等瑞宝章。
著書に「日本人を考える」「忘れられた日本人」「民具学の提唱」「日本文化の形成」など。


ISBN978-4-89694-874-5

『庶民の旅』もご覧下さい。 

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