庶民の旅

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 庶民の旅 
サブタイトル  
著者 宮本常一編著 
ページ数 248頁 
判型 四六判・上製 
定価 1,980円(本体1,800円) 
内容 旅好きな日本の人びとは、いかに楽しみ、また苦労して旅をしてきたのか。風来坊・僧侶・百姓・町人・文人・芸人などの民衆は、何を求め、どんな格好で、どんな方法で旅をしていたかを、記録に残る具体例を豊富にあげながら親しみやすい庶民の旅姿を描きだす。 
目次 一 流浪者たち
1 風来坊
臥蛇島の風来坊/今様回国行者/佐渡の魅力/前歴不詳の風来坊/風来坊の役割/ワラジヌギ/渡り鍛冶/文五郎一代/講釈師の旅/旅芝居
2 遊行僧
連歌師/阿弥衆の旅/念仏踊/田楽/堂庵
3 宿と村人の旅
宿屋の主人/物見遊山/デタチとサカムカエ

二 旅ゆけば
1 旅する人びとのこと
旅すがた/特色ある旅人
2 飯盛女と遊女のこと
留女/旅枕五十三次
3 旅人を悩ませた者共の事
雲助/ごまのはい
4 旅に障碍多きこと
八方峠の難/橋のない川/朝顔の涙/大井川
5 関所と番所のこと
関所/入り鉄砲に出女/関所手形/手形改め/関所破り/口留番所

三 あるく・みる・きく  113
1 百姓町人の旅
筑紫紀行/瀬戸の船路/九州路/長崎の日々/草鞋かついで/道中費用のこと
2 文武修行の旅
私塾/文武宿
3 芸人の旅
旅芸人たち/豊後大掾顛末記/女難の日々/東海道旅日記
4 回国行者の旅
回国行者/佐土原から京都まで/京都から江戸まで/東北の旅/江戸から佐土原まで/善根宿/百姓と学問/村人と旅人と/たべ物/芸は身を助ける/旅で逢ったふるさとの人
5 文人の旅
文人金銭を語らず/花月を友とする旅/豪農の学問/学問の伝播

四 旅じたく
1 旅立ち準備のこと
旅立つ前に/道中記/道中往来/名所図会/紀行文と旅の文学
2 道中心得のこと
旅行用心集/道中用心之事/狐狸近づけざる法/船に酔いたる時/蚤を避る法/疲れを直す秘伝/道中薬之事
3 旅仕度のこと
旅の道具/旅日記/旅の迷信 
PDFパンフレット  
備考 本書は、昭和62年に「旅の民俗と歴史(全十巻)」の第四巻として刊行された『庶民の旅』の新版である。

【著者紹介】
宮本常一(みやもと・つねいち)
1907年、山口県周防大島生まれ。
大阪府立天王寺師範学校専攻科地理学専攻卒業。民俗学者。
日本観光文化研究所所長、武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事などを務める。
1981年没。同年勲三等瑞宝章。
著書に『日本の宿』『日本人を考える』『忘れられた日本人』『民具学の提唱」『日本文化の形成』など。

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ISBN978-4-89694-878-3
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『日本の宿』もご覧下さい。 

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