野菜の博物誌

分類 食文化 
タイトル 野菜の博物誌 
サブタイトル ─青葉 高 著作選 III─ 
著者 青葉 高著 
ページ数 240頁 
判型 四六・上製 
定価 3,080円(本体2,800円) 
内容 「野菜の系譜」「日本の食文化と野菜」ほか単行本未収録の貴重な資料6編を収める。主な野菜の渡来時期・経路・年代、品種の地域性、野菜の名前の話、生活・行事と野菜など、日本の野菜文化を通観するに格好の書である。 
目次 序 野菜の系譜
 1.はじめに
 2.おもな野菜の品種分布─カブ/ツケナ/カラシナ/ダイコン/ネギ/ゴボウ/キュウリ/マクワウリ(メロン類)/ナス/サトイモ
 3.野菜の渡来経路
 4.日本の野菜の系譜

1 日本の食文化と野菜
◎日本の野菜の渡来時期と経路
 1.記録からみた野菜の渡来年代
 2.日本の野菜の渡来経路
◎カテ(糧、糅)としての野菜
 1.カテ飯とは
 2.東北地方のカテ飯
 3.江戸時代における糧としての野菜
◎野菜の形と色
 1.形と色の変わり物
 2.野菜の色素─葉緑素(クロロフィル)/カロチノイド/花青素(アントシアン)/ベタレイン
◎野菜と山菜
 1.わが国の風土と山菜
 2.古代の山菜の利用
 3.江戸時代の山菜の利用
 4.近年の山菜事情
◎野菜品種の地域性
 1.食文化の地域性
 2.おもな野菜の品種分布─ナス/キュウリ/ダイコン/カブ/ニンジン/ゴボウ/ルタバガ/ツケナ/カラシナ/ネギ
 3.品種の地域性の生じた理由
◎新野菜の系譜
 1.中国野菜と新野菜
 2.食生活の洋風化と新野菜
 3.食品の多様性志向と新野菜
 4.新野菜の将来
◎野菜の名称
 1.野菜の種類名の移り変わり
 2.誤解されやすい野菜名
 3.品種名について
◎生活・行事と野菜
 1.日本人の生活と野菜
 2.おもな年中行事と野菜─お節料理/雑煮/七草/孟蘭盆会/中秋明月/大黒祭り
 3.祭りと野菜─ニンニク祭り/生姜祭り/ゴボウ祭り/ズイキ祭り/ダイコン焚き/べったら市/カボチャ供養

2 野菜の博物誌
◎野生ダイコンの変異と系譜
◎サトイモと石芋伝説
 1.各地の石芋の来歴と現状
 2.石芋の品種名
 3.石芋の来歴と起源
◎野菜の名前と渡来年代
 1.大和言葉の和名をもつ野菜の渡来年代
 2.漢字の字音変化と野菜類の渡来年代
 3.日本人の漢字好みの風潮
 4.数種の野菜の種類名について
◎江戸時代の農書にみる野菜園芸技術
 1.江戸期の農書─『清良記』『百姓伝記』『会津農書』
 2.野菜名の初出史料としての農書
 3.品種の記述
 4.土壌管理と施肥
 5.作付け期の基準
 6.その他の栽培技術
 7.農書から学ぶこと 
PDFパンフレット  
備考 【著者紹介】

青葉 高(あおばたかし)
1916年埼玉県生まれ。1937年千葉高等園芸学校卒業。1964年山形大学農学部教授。1976年千葉大学園芸学部教授。1982年退官。1989年勲三等旭日中授章。
農学博士。専攻:蔬菜園芸学。
1999年1月死去。
主な著書:『北国の野菜風土誌』東北出版企画 1976、『野菜一在来品種の系譜』(ものと人間の文化史43)法政大学出版局 1981、『日本の野菜一果菜類・ネギ類』(植物と文化双書)八坂書房 1982、『日本の野菜一葉菜類・根菜類』(植物と文化双書)八坂書房 1983(上記2冊合本『日本の野菜〈青葉 高 著作選1〉』)、『菜果春秋一野菜・果物』(食の昭和史5)日本経済評論社 1988(共著)、『野菜の博物学』(ブルーバックス)講談社 1989、『野菜の日本史〈青葉 高 著作選2〉』八坂書房 1991、『野菜の博物誌〈青葉 高 著作選3〉』八坂書房 2000

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ISBN978-4-89694-458-7 

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