十二支の動物たち

分類 動物・昆虫 
タイトル 十二支の動物たち 
サブタイトル  
著者 五十嵐謙吉著 
ページ数 232頁 
判型 四六・上製 
定価 2,860円(本体2,600円) 
内容 干支(えと)に表れるそれぞれの動物と人間との長い交流の歴史を日本・中国・アジアのみならず西欧諸文化にも求めて描き出す。十二支の文化誌であり、知のアンソロジーでもある。 
目次 序 干支(えと)
還暦は人生のひと区切り/三千年以上前の干支表/「時は夏正にあり」/日本最古は古墳の鉄剣銘/聖徳太子と干支年/「京の辰巳しかぞ住む」/十二支と十二類
一 鼠・子(ね)
子の日・子の月/「内はほらほら」の鼠/野鼠と家鼠/恐怖のペスト媒介者/鼠害をめぐる習俗
二 牛・丑(うし)
サバンナの放牧に生きる人/家畜化は西アジアから/牛の姿をする神たち/古代中国でも犠牲に/日本の牛・丑
三 虎・寅(とら)
「虎は死して皮を残す」/大自然の稀少た“虎の子”/「獣と争ふ事おとなげなし」/インドの寓話では/「正月初寅諸人群集す」
四 兎・卯(う)
消えゆく「兎追いしかの山」/ノウサギとアナウサギ/オーストラリアに移入され/「十五夜お月を見て躍ねる」/邪気をはらう卯杖
五 竜・辰(たつ)
端午の節供の竜船競渡/殷周青銅器の文様に/『史記』にみる竜と帝王/仏教では八大竜王が/日本の水神“おかみ”
六 蛇・巳(み)
蛇は夏の“季語”/極地を除く世界各地に/米蔵を守る“青大将”/古代伝説の水神・山神/弁才天の縁日
七 馬・午(うま)
“壬申の乱”に活躍/古代世界の戦車レース/「鈴が音の駅家に」/端午の節供の競馬/「衣曝の始午の日は」
八 羊・未(ひつじ)
モンゴル大草原の夏/野生種と分布地域/「羊のように迷って……」/羊・祥・善・美・義・羌/近代以前の日本では
九 猿・申(さる)
「■猴(さる)集り来て」(■はけものへんに彌)/サルとヒトの動物学的関係/「御厩の隅なる飼ひ猿は」/日吉大社の“神使”/“はなしは庚申の晩”
一〇 鶏・酉(とり)
「庭つ鳥 鶏は鳴く」/太陽を迎える霊鳥/常世の長鳴鳥を聚めて/“物価の優等生”/辛酉革命・酉の市
一一 犬・戌(いぬ)
肢で獲物を指示する猟犬も/犬という家畜は狼から?/「白き狗、自づからに来て」/狩猟は“犬八分に射手二分”/「いんの子大の子大事な子」
一二 猪・亥(い)
「袁牟漏が岳に猪鹿伏すと」/「我は山代の猪甘ぞ」/「ふす猪の床はまどろまで」/猪を描いた旧一〇円札/「亥の子餅、参らせたり」 
PDFパンフレット  
備考 五十嵐謙吉(いがらし・けんきち)
1929年、新潟県生まれ。
平凡社に勤務し、百科事典、雑誌『太陽』などの編集に従事、世界大学選書、平凡社選書、世界大百科年鑑、日本歴史地名大系の各編集長を務める。1986年退社。
著書:『歳時の博物誌』(平凡社)
『新歳時の博物誌』I・II(共に平凡社ライブラリー)
『十二支の動物たち』『四季の風物詩』『植物と動物の歳時記』『歳時の文化事典』(八坂書房)


ISBN978-4-89694-424-2 

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