植物学と植物画

分類 美術・工芸 
タイトル 植物学と植物画 
サブタイトル 〔新装版〕 
著者 大場秀章著 
ページ数 352(カラー32)頁 
判型 A5・上製・新装版 
定価 5,280円(本体4,800円) 
内容 植物画とは何か。古来、どんな目的でそれは描かれてきたのか。そして植物画の未来は。カラーによる植物画の名品をはじめ、豊富な図版を示しながら、主に近代植物学との関わりの中で、植物画(家)が果たした役割と意義を詳述する。

ボタニカル・アートを知るための、ボタニカル・アートの教科書! 
目次 1. 私の植物画論
ボタニカル・アートの条件/ボタニカル・アートとは/ボタニカル・アートの・スタイル/なぜボタニカル・アートが盛んになったか/花のアルバム/植物画家と植物学者
2. リンネとエイレット
3. バンクス植物図譜とシドニー・パーキンソン
バンクスの時代と植物画/原図ができるまで/シドニー・パーキンソンの生い立ち/エンデヴァー号の航海/出版計画/彫版化/バンクス植物図譜の出版/植物画史上の意義

4. キュー王立植物園の植物画家と植物学者
黎明期のキュー王立植物園/二人の女性植物画家/『ボタニカル・マガジン』の画家たち
リリアン・スネリング/ステラ・ロス-クレイグ/マーガレット・ストーンズ/グレイ-ウィルソン

5. 花の画家ルドゥテと植物図譜
1. ルドゥテと彼の時代
故郷からパリヘ/『多肉植物図譜』/『ユリ科植物図譜』/マリー・アントワネッテとジョゼフィース/『マルメゾン庭園』/『バラ図譜』と『美花選』の出版
2. 『ユリ科植物図譜』
『ユリ科植物図譜』に関する三つの疑問/
なぜユリ科が選ばれたか/なぜユリ科という専門用語を冠したのか/ルドゥテの「ユリ科」とは何か/解説を執筆した植物学者たち/ドゥ・カンドール/ドゥラロシュとフノー・ドゥリール
3. 『多肉植物図譜』
6. バラとバラ図譜
1. バラの植物学
バラの花/バラの発掘/オールド・ガーデン・ローズの誕生/「スレーターズ・クリムゾン・チヤイナ」/「パーソンズ・ピンク・チャイナ」/コウシンバラの野生株/ヒュームとパークスの「ティー・ローズ」/バラの園芸品種の系統
2. ルドゥテの『バラ図譜』
バラとジョゼフィーヌ/ノワゼット・ローズ/モダーン・ガーデン・ローズヘの道/なぜルドゥテはバラを描いたのか
3. ルドゥテ以前のバラ図譜
4. イギリスのバラ図譜
バウアー兄弟/バウアー兄弟とルドゥテ
7. 日本の植物図譜
1. 日本の科学的植物図譜
2. 岩崎灌園の『本草図譜』
学才と画才にめぐまれた灌園/二十年余の労作『本草図譜』/ヴァインマンとシーボルト/灌園の画の魅力─観察と描写、絵心─
3. シーボルトの時代
園芸趣味の台頭/シーボルトの生涯/シーボルトと日本植物
4. シーボルト・コレクションと川原慶賀
川原慶賀の生涯
川原慶賀の植物画
清水東谷
5. 五百城文哉の山草図譜
文哉の生涯/文哉と採集行/文哉と植物学/文哉の植物画/植物画の同定 
PDFパンフレット  
備考 【著者略歴】
大場秀章(おおば・ひであき)
1943年東京生まれ。理学博士(東京大学)。
東京大学総合研究博物館教授。
専門:植物分類学。
〔主な著書〕
『The Himalayan Plants(Vols.1, 2, 3)』1988~99年(東京大学出版会)
『秘境崑崙を行く』1989年(岩波書店)
『森を読む』1991年(岩波書店)
『日本の自然・地域編』1994年(共著、岩波書店)
『植物学と植物画』1996年(八坂書房)
『江戸の植物学』1997年(東京大学出版会)
『日本森林紀行』1997年(八坂書房)
『バラの誕生』1997年(中央公論社)
『ヒマラヤを越えた花々』1999年(岩波書店)
『花の男シーボルト』2001年(文藝春秋)
『新・シーボルト研究1』2003年(共著、八坂書房)
『植物学のたのしみ』2005年(八坂書房)
『大場秀章著作選1 植物学史・植物文化史』2006年(八坂書房)
『大場秀章著作選2 植物分類学・植物地理生態学』2006年(八坂書房)
〔主な訳書〕
コーナー『植物の起源と進化』1989年(共訳、八坂書房)
クーポウィッツ&ケイ『植物が消える日』1993年(八坂書房)
コーナー『ボタニカル・モンキー』1996年(八坂書房)
『シーボルト 日本の植物』1996年(監修・解説、八坂書房)
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ISBN978-4-89694-832-5 

掲載図版1  掲載図版2

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